食品表示基準改正 遺伝子組換え食品「からしな」追加
2022年3月30日付で食品表示基準の一部が改正され、公布、施行されています。
食品表示検定を受験する人は注意!!!
(注意)食品表示検定 第25回初級:試験期間2022年6月1日~6月21日、第25回中級:試験期間2022年6月18日~7月10日)の法令基準日は、2021年10月1日時点で施行されているものを基準としているため、今回の改正の内容については、2022年前期試験問題には反映されていません。
ただし、次回試験の第26回(2022年後期)の試験では今回の改正内容が試験範囲に含まれることになります。
第26回試験(2022年後期)の法令基準日は、2022年4月1日時点で施行(法律の効力発効)されているものになります。
さて、今回の主な改正事項の概要は下記の通りです。
①「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」が改訂され、新たな分析方法が採用されたこと等から、栄養成分表示等に係る分析方法を整理。
②遺伝子組換えからしなについて、厚生労働省による安全性審査を経て、新たに遺伝子組換えからしな由来の食品の国内流通が可能になると見込まれることから、遺伝子組換え表示の義務付けの対象農産物に「からしな」を追加。
③高オレイン酸の形質を有する大豆について、従来育種により生産可能となったことにより、高オレイン酸遺伝子組換え大豆が「特定遺伝子組換え農産物」に該当しなくなったことから、特定遺伝子組換え農産物の形質から「高オレイン酸」を削除。
今回の改正の中で重要なのは、②、③の遺伝子組換え食品に関する事項の改正点でしょう。
【改正前】← 第25回試験はこちら(2022年6月~7月)
遺伝子組換え食品の義務表示の対象農産物 8品目
大豆、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ
【改正後】← 第26回試験(2022年11月)以降はこちら
遺伝子組換え食品の義務表示の対象農産物 9品目
大豆、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ、からしな
従って、遺伝子組換え食品の義務表示の対象となるのは、次の食品になります。
(1)
大豆、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ及びからしなの9種類の農産物(対象農産物)
(2)(1)を原材料とし、加工工程後も組み換えられたDNA又はこれによって生じたたんぱく質が検出できる加工食品33食品群
(3)ステアリドン酸産生遺伝子組換え大豆及び高リシン遺伝子組換えとうもろこし
⇒ 高オレイン酸遺伝子組換え大豆が「特定遺伝子組換え農産物」に該当しなくなった(義務表示対象外)
(4)(3)を原材料とし、加工工程後もその形質を有する加工食品(大豆油等)
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